砂浜は長い年月で見ると徐々に侵食されることがあります。自然の力によって、砂浜の形は常に変化しているんです。
砂浜が侵食される主な原因は、いくつかあります。
海や天候が大きく関わっていますね。
波の力: 強い波が砂を沖に運び去ることがあります。
特に嵐の時は、一気に多くの砂が失われることもあります。
潮流の影響: 沿岸の潮流が砂を移動させ、堆積と侵食を繰り返します。
風の作用: 強い風が吹きつけると、乾燥した砂が内陸に運ばれてしまいます。
海面の上昇: 地球温暖化による海面の上昇も、長期的に見ると砂浜の侵食を加速させる要因になります。
自然の力だけでなく、私たち人間の活動も砂浜の侵食に影響を与えることがあります。
河川改修: 川から海に運ばれるはずだった砂が、ダム建設などでせき止められ、砂浜への供給が減ることがあります。
護岸工事: 波の力を弱めるために作られた護岸が、逆に砂の流れを変えてしまい、侵食を加速させるケースも考えられます。
砂の採掘: 建設資材として砂浜の砂を採掘すると、もちろん砂浜の量が減ってしまいます。
砂浜の侵食は、自然環境や生態系にも大きな影響を与えるため、さまざまな対策が取られています。
養浜: 他所から砂を運び、砂浜にまくことで砂の量を増やす方法です。
ヘッドランド: 離岸堤のように、砂浜から少し離れた場所に構造物を作り、波の力を和らげたり砂の移動をコントロールしたりします。
藻場の再生: 海藻が茂る藻場は、波のエネルギーを吸収し、砂浜を守る役割も果たします。
長い年月で見ると、砂浜はダイナミックに姿を変えていくんです。
私たちの身近な自然環境も、常に変化していると思うと、少し違った見方ができます。
砂浜の侵食速度は、場所によって本当に様々なんです。一概に「これくらいの速さ」と言うのは難しいですが、一般的な目安や速い場所、遅い場所の例をご紹介しますね。
ほとんどの地域では、浸食の速さは1000年で0.5メートルよりも小さいとされています。
つまり、1年あたり0.5ミリメートル以下という、とてもゆっくりとしたペースで進むことが多いです。
高い山岳地帯など、地形が険しい場所では侵食のスピードが速くなる傾向があります。
中部山岳地帯: 特に中心部では、年間3〜5ミリメートルにも達することがあります。
日高山脈、東北日本背弧側、西南日本外帯の山地列: これらの地域でも、年間2〜3ミリメートル程度の侵食速度が見られます。
これらの地域では、第四紀の隆起が活発だったことが、侵食速度が速い理由とされています。
一方で、侵食速度が比較的緩やかな地域もあります。
北海道中央部から北部、東北日本の太平洋側の山地、中国地方の山地: これらの山地では、年間1ミリメートルを超えることはまれで、0.3〜0.5ミリメートル未満の侵食速度が一般的です。
丘陵部や平野: さらに侵食速度は小さくなります。
森林が豊かで土壌が安定している場所は、雨や風による影響を受けにくく、侵食が進みにくい傾向にあります。
森林伐採が進むと、地面がむき出しになり、雨が降るとすぐに土砂崩れなどが起こりやすくなるため、侵食の速度が劇的に速まることがあります。
このように、砂浜の侵食速度は、その場所の地形、地質、気候、植生、そして人間の活動によって大きく変わる、ということが言えますね。