肝硬変はすでに、肝細胞の不可逆的脱落、線維化・偽小葉形成、肝内血流構造の破綻が成立した不可逆病変です。
この段階では肝保護、胆汁改善といった介入で元に戻すことも、進行そのものを止めることもできません。
ヴィアクトール(肝臓加水分解物・アミノ酸系)は、栄養補助・食欲維持・肝機能サポートに留まり、
線維化抑制・再生誘導・門脈圧低下といった作用はありません。
ウルソは、胆汁うっ滞の改善、胆汁毒性の軽減が主作用で、
肝硬変の本態である線維化や血流異常を止める薬ではありません。
どちらも進行抑制薬ではなく対症・補助薬です。
犬の肝硬変で現実的にできるのは、
肝性脳症・腹水・出血傾向などの合併症管理、栄養・食事内容の最適化、不要な薬剤・侵襲の回避
QOLの維持であって、進行停止ではありません。
ヴィアクトール+ウルソでは
肝硬変の進行は止められません。
科学的にも臨床的にも無理です。
使う意味があるとすれば
症状緩和と飼い主の納得のためです。