こんばんは。
はい、スペインのクリスマスでは「魚介料理」が定番のひとつとして親しまれています。特にクリスマス・イブ(スペイン語で「ノチェ・ブエナ」)のディナーでは、家族が集まり、豪華で特別な食事を囲むのが伝統です。
その中で、魚介類は非常に重要な役割を果たしています。
スペインは地中海、大西洋、カンタブリア海に囲まれた海洋国家であり、古くから新鮮な魚介類が食文化の中心にあります。
特にクリスマスの時期には、普段よりも高価で贅沢な食材を用いた料理が好まれ、エビ(ガンバス)、ロブスター(ロブステル)、ホタテ(ヴィエイラ)、タコ(プルポ)、ムール貝(メヒジョネス)などが食卓に並びます。
地域によっても特色があり、たとえばガリシア地方ではタコのガリシア風(プルポ・ア・ラ・ガジェガ)や貝類のスープが人気です。
カタルーニャ地方では、魚介のスープ「スアケト」や、ロブスター入りのパエリアが登場することもあります。
バスク地方では、タラ(バカラオ)を使った料理が定番で、特に「バカラオ・ア・ラ・ビスカイナ(ビスカヤ風タラ)」はクリスマスのごちそうとして知られています。
また、スペインではカトリックの伝統が根強く、かつてはクリスマス・イブに肉を避けて魚を食べる習慣がありました。現在では宗教的な意味合いは薄れてきていますが、その名残として魚介料理が今もクリスマスの定番として残っているのです。
もちろん、魚介料理だけでなく、ローストラムや子羊の丸焼き、イベリコ豚のハムなど肉料理も人気がありますが、魚介類は「特別な日」のごちそうとして、多くの家庭で楽しまれています。
つまり、スペインのクリスマスでは、魚介料理は伝統と贅沢を象徴する存在であり、地域ごとの特色を反映した多彩なメニューが食卓を彩ります。
海の恵みを大切にするスペインらしい、豊かな食文化の一面ですね。