建築士です。
上に丸く膨らんでる屋根ですね?
「むくり屋根」と呼びます。
基本的には、単なる「デザイン」であり、構造的機能的な意味はありません。
デザインの意図は「優しく見える」です。
日本特有の「控え目で低姿勢(攻撃的でない)の見た目が美しい」という感覚です。
わざわざ屋根に丸みを付けるので、ただの真っ直ぐの構造材よりも費用は高くなるし、工事も難しいです。そういう意味では、裕福でないと手が出ない工法と言えます。
しかも、機能的構造的な意味が無い、単なるデザインなので、尚更「金に余裕が無いと」できません。壁に金箔を貼るのと同じです。
ただし「丸みがあるほど」だと、「丸ければ丸いほど偉い」みたいに感じますが、そうではありません。あくまでも「美しく見える適度な丸さ」が上品なのです。
逆に、凹んだ(反った)屋根もあります。「反り屋根」ですが、コチラは神社仏閣や中国の王宮等、優しさとは逆の「権威の象徴、俺は偉いんだぞ!」の主張のデザインです。