慢性腎臓病の犬で、点滴後はいったん活力が改善するものの、数日以内にかえって倦怠感が強まる場合、体液バランスと心循環側の耐容量評価が不足している可能性を考える必要があります。
点滴直後の元気回復は、一時的な循環血液量増加による反応にすぎないことが多く、その後に倦怠感が出るのは、過水和による組織浮腫や心臓への循環負荷、電解質・ナトリウムバランスの乱れが生じているサインです。
腎臓に水が足りない状態ではなく、入れた水を全身が処理しきれなくなってきている段階を示しており、腎機能評価だけでなく循環・全身耐性を含めた再評価が必要な状況です。