「山(やま)」の語源については、
主に以下の三つの有力な説が提唱されています。
第一に、「盛り上がる(もりあがる)」の
「ま」に由来するという説です。
平地から高く突き出した地形を指し、
「いや(いよいよ、ますます)」と
「ま(真、盛り)」が組み合わさった、
あるいは「や(弥)」に「ま(間・真)」がついた形から、
高く盛り上がった場所を
意味するようになったと考えられています。
第二に、「横たわる(よこたわる)」の「や」と
「ま(真・間)」が結びついたとする説です。
遠くから眺めた際に、
地平に長く横たわって見える連なりを表現したとされます。
第三に、「八(や)」と「ま(間)」に分ける説です。
多くの谷間や峰(八=数が多いことの象徴)が
連なっている様子を表しています。
いずれの説も、
古代日本人が自然の造形を
ダイナミックに捉えた視点が反映されており、
日本語の成り立ちにおける自然への敬意が感じられます。