生漆の精製時に使用される主な添加剤について説明します。
・増量剤:テレピン油、亜麻仁油、桐油などの植物油が使用されます。これらは漆の伸びを良くし、作業性を向上させます。
・硬化促進剤:鉄分を含む物質が一般的です。具体的には、酸化鉄(ベンガラ)や鉄粉などが使用されます。漆に含まれる酵素ラッカーゼの働きを活性化させ、乾燥を早めます。
・その他:米糊や小麦粉を加えることもあり、これは接着力を高める目的で使用されます。
ただし、伝統的な漆工芸では、純粋な生漆を精製して使用することが基本とされており、添加剤の使用は用途や目的に応じて慎重に判断されます。添加剤を入れすぎると漆本来の性質が損なわれる可能性があるため、適切な配合が重要です。