ご質問の状況は単なる転院の問題ではなく、医療の質と飼い主の権利に関わる重要な問題です。
慎重かつ適切な対応が必要となります。
まず、元の病院に対して診療記録(カルテ)の開示と新病院への転送を正式に依頼してください。
これは飼い主として当然の権利です。
カルテには初診時から現在までの全ての検査結果(血液検査、エコー、レントゲンの画像と所見)、診断名と根拠、処方された薬剤の種類・用量・投薬期間、各診察時の身体所見(聴診所見を含む)などが記載されているはずです。
これらの情報は、今後の適切な治療方針を決定する上で非常に重要な資料となります。
元の病院に対して、心臓専門医から「心臓に問題なし、投薬不要」という診断を受けたことを伝え、明確な説明を求めるべきです。
具体的には、初期診断の根拠について、2年前のエコー検査で何が確認されたのか(逆流の有無、程度、弁膜の状態)、今年4月のレントゲンで心拡大はあったのか、VHS(心臓サイズの指標)の値はいくつだったのか、そもそも「心臓が悪い」という診断は何を基準にしたのかを確認する必要があります。
投薬の必要性についても、どのような薬剤を、どのような根拠で処方していたのか、ACVIMステージ分類ではどの段階と判断していたのか、なぜ定期的なエコー検査やレントゲン検査を行わなかったのかを質問すべきです。
特に肺水腫の診断については、聴診のみで肺水腫と診断した根拠は何か、なぜレントゲンやエコーで確認しなかったのかという点は重大な疑問です。
カルテを入手したら、心臓専門医に再度相談してください。
専門医には、過去の投薬による影響について、2年以上服用してきた薬剤が今後の健康に悪影響を及ぼす可能性はないか、特に心臓薬(ACE阻害薬、利尿薬、強心薬など)の長期服用による副作用の有無を確認してもらってください。
治療の必要性の再評価として、2年前のエコーやレントゲン所見から見て、当時投薬が必要な状態だったのか、
もし当時は軽度の異常があったとして自然経過で改善することはあり得るのか、
最初から誤診だった可能性が高いのかを判断してもらうことが重要です。
投薬により病状の進行が抑えられたという可能性は完全に否定できるのか、それとも初期診断自体が不適切だったと判断できるのかについても、専門医の見解を求めるべきです。
あなたの指摘の通り、この事例には診療上の重大な問題点があります。
まず検査不足について、心疾患の診断に必要なエコー検査を2年間で1回のみ、レントゲンも1回のみという頻度は明らかに不十分です。心疾患の経過観察には定期的な画像診断が不可欠であり、この点は標準的な診療水準を満たしているとは言えません。
根拠不明な投薬も大きな問題です。
聴診のみで継続的に投薬を続けることの妥当性には疑問があります。
インフォームドコンセントの欠如も見過ごせません。
質問に対して明確な説明がなかったという点は、飼い主の知る権利を侵害しています。
肺水腫の診断方法についても、画像診断なしで肺水腫と診断し注射のみで帰宅させた判断には疑問が残ります。
考えられるシナリオとして、最悪のケースでは、初期から心肥大もエコーでの明確な逆流所見もないまま、聴診による感のみで根拠なく「心臓が悪い」と診断し、不要な投薬を2年以上続けていた可能性が有り得ます。
これは明らかな過剰診療や医療過誤に該当する可能性があります。やや問題のあるケースとしては、当初は軽度の異常(B1ステージ程度)があったが、古い治療基準に基づいて投薬を開始し、その後の経過観察を怠ったという可能性も考えられます。
これも診療水準を満たしていないと言えます。
可能性は低いですが、当初は治療が必要な状態だったが投薬により改善し、ただし改善後も漫然と投薬を継続していたというケースも完全には否定できません。
この場合でも、定期的な再評価を怠った点は問題です。
まず、12/26の予約前に電話連絡をしてください。
その際、「心臓専門医のセカンドオピニオンを受けたところ、異なる診断だったため、
これまでの治療について詳しくお話を伺いたいので、予約日に院長先生と面談の時間を取っていただけますか。
また、カルテのコピーも準備するよう」伝えてください。
次に、面談で前述の質問事項を確認してください。
その後、カルテを入手し、心臓専門医に評価を依頼してください。
専門医の見解を踏まえて、必要であれば獣医師会への相談、地裁での調停、不当な医療費の返還請求の検討などを進めることも視野に入れるべきです。
2年以上で約72万円以上(月3万×24ヶ月)もの費用を支払ってきたのですから、その治療が適切だったかを明らかにする権利があります。
単に転院するだけでなく、これまでの診療の妥当性を検証し、愛犬の健康に悪影響がないかを確認することがまず重要です。
特に、レントゲンで心肥大が認められず、エコーでも明確な逆流所見がなかったにもかかわらず投薬を続けていたとすれば、これは看過できない問題です。
飼い主として毅然とした態度で説明を求め、必要であれば然るべき機関に相談することをお勧めします。
愛犬の健康と、飼い主としての正当な権利を守るために、適切な行動を取ることが大切です。