ご質問の症状は、グラフィックボードというよりも、Windows 11 のデスクトップ描画まわりや背景設定機能で発生することが多い事象です。
背景だけが黒くなり、アイコンや操作は正常という点から、GPUの致命的故障ではなく、描画設定やサービス、キャッシュ破損の可能性が高いです。
よくある原因と対策を順番に整理してお伝えします。
まず、GPUドライバ関連の再設定が必要な場合があります。
最新ドライバに更新するだけでなく、AMD公式ツールであるAMD Cleanup Utilityを使って既存ドライバを完全削除し、再インストールすると改善するケースが多いです。
単に上書きインストールした場合、旧設定が残って症状が再発することがあります。
次に、Windowsの背景描画に関わる設定が破損している可能性があります。
個人設定の背景設定で「スライドショー」「単一画像」「単色」などをいったん別のモードに変更し、その後改めて好きな画像を再設定すると改善することがあります。
また、保存場所のフォルダにアクセス権問題がある場合も背景が黒化するため、別フォルダ(ピクチャ直下など)に同じ画像を置いて設定し直す方法も有効です。
続いて、Windowsのアクセシビリティ機能が影響することがあります。
コントラスト設定が自動的に切り替わると背景が黒になることがあるため、設定アプリで「ハイコントラスト」がオフであることを確認してください。
電源管理や自動輝度調整が有効なデバイスでは、バックグラウンド描画が省電力モードに入ることで背景が消える事例もあります。
さらに、デスクトップウィンドウマネージャー(DWM)の異常も疑われます。
エクスプローラー再起動は実施済みとのことですが、DWMそのもののキャッシュ破損が起きている場合は、
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
の組み合わせをもう一度実行し、完了後にPCを完全シャットダウンして再起動すると解消する可能性があります。
また、GPUのオーバーレイ機能やサードパーティ製ソフトウェアが干渉するケースも一定数あります。
Radeon Softwareの録画・オーバーレイ機能、Wallpaper Engine等の壁紙アプリ、画面色補正ソフトが動作していると背景処理が無効化される場合がありますので、これらを無効化して挙動を確認することをお勧めします。
最後に、マルチモニター環境の場合、特定のモニターだけ背景が黒くなる症状はディスプレイの識別番号ズレやスケーリング設定の不整合で発生することがあります。
設定アプリでモニターの配置、解像度、スケーリングを全て設定し直すと改善する場合があります。
上記を全て確認しても改善しない場合、Windowsのユーザープロファイルが破損している可能性があるため、新規ユーザープロファイルを作成し、同じ画像を背景に設定して再現するかどうかを確認すると原因の切り分けができます。
新規プロファイルでは正常に動作する場合、旧プロファイル側の設定破損が確定します。