これは、「どの藩だった地域に住んでいるか」にもよるんですよね。
福岡県だけじゃないですけどね。昔は1つの県(つまり国)の中にいくつもの藩(大名)があったわけで、福岡藩黒田家の領地だったところの人にとってみれば柳川藩立花家のところの話はまあ、そこそこ他人事なんです。
場合によっては、別の藩の地域との間にほんのりとしたライバル関係というか敵対心みたいなのもあります。
さらにいえば、福岡県はそもそも「同じ国」ですらなかったですからね。
福岡藩黒田家の地域は筑前だし、柳川藩立花家の地域は筑後だし、小倉藩小笠原氏のところは豊前です。昔は国が違ったら言葉(方言)も違いますからね。
うちは父の実家が柳川の近くで母の実家が飯塚の近くなんですけど、言葉はぜんぜん違いますよ。まあ、柳川の近くのほうが圧倒的に暴力的でキタナイ言葉です。
また、父は柳川藩の旧藩校だった高校の出身なんですけど、福岡藩の旧藩校だった高校に対してはそれなりにライバル心があったみたいです。
父の地域の人たちはかなりの割合で「立花氏」のことを知っていますが、でも小倉藩の殿様が誰だったのかを知っている人はおそらくほとんどいません。
福岡藩が黒田氏だったことは、たぶん福岡県民の大部分が知っています。それは黒田官兵衛が全国的に有名な戦国武将だったこともあるし、
さらに言えば、福岡県民であれば「黒田節」という民謡を聞いたことあるわけで、その意味でも有名です。でも「立花節」なんてないですからね。