落葉の仕組みについては、出典によって微妙に説明が異なったりしますが、最大公約数的には次のような回答になります。
①落葉に関係する主な植物ホルモンは以下の3つ。
・アブシジン酸:低温ストレスを受けると細胞内で合成される植物ホルモン。エチレンの合成を誘導・促進する作用がある。
・エチレン:細胞壁(セルロース)の分解にかかわる酵素(セルラーゼ)の合成を誘導する作用がある植物ホルモン。
・オーキシン:高濃度下では離層の形成を抑制・阻害する作用がある植物ホルモン。葉で生成されたオーキシンは、葉柄を通って茎から根へ移動(極性異動)。
②落葉のメカニズムは、およそ次のような流れ。
気温低下や日照時間減少により、葉の光合成活性や生化学反応が低下すると、葉でのオーキシン合成量が減少。
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葉柄内のオーキシン濃度が低下
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離層の形成を抑制・阻害する作用があるオーキシン濃度が低下したことにより、葉柄に離層組織が形成される。
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一方で、低温ストレスを受けて合成されたアブシジン酸のはたらきにより、エチレンの合成も開始。
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合成されたエチレンの作用により、セルラーゼ(セルロース分解酵素)の合成が促進される。
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セルラーゼが離層組織の分解に作用して、落葉に至る。
③補足として
・葉にオーキシンを与え続けると(葉柄内のオーキシン濃度が高い状態で維持され、離層組織の形成が阻害されるため)低温下でも落葉しないこと。
・エチレンを与えると(エチレンにはオーキシンの極性異動を阻害する働きもあることから)老化していない若い葉でも落葉すること。
が実験で確かめられています。