本来の予定通りなら今の時点で完成しているトンネルも多かったはずです。
しかし,トンネル工事に遅延というのはない方が怖いレベルです。地質調査はしっかりしているので、どこに地下水があるのか、崩落しやすい地盤はないかとか、「大まか」にはわかっているはずです。
問題なのは「大まか」に入らない方。いきなりでっかい岩があったり、地質調査では見つけきれなかった不安定な箇所が邪魔してうまく掘らせてくれません。こういった要素が重なると、今まで1日5mくらい掘れていたのが半分になったり掘れなかったり、最悪のパターンだと掘った分を戻されます。北越急行ほくほく線の鍋立山トンネルは、土砂と地下水の流入に苦しめられて進捗が押し戻されたことがあります。
しかも、当時の計算では掘削費用も当時の状況で算出しているわけで、今の異常な物価高は想定していません。となると、ポンポン工事を進めると資金が尽きて掘れません。もう作ると決めた以上は今更後に引くなんてことはできませんから、少しずつでも進めています。