母線を含む遮断器点検時に母線側(1次側)の接地を浮かす電気科学的理由は以下の通りです。
・電位の安定性確保:母線側は電源に近く、他の多くの負荷回路と接続されています。2次側の接地を維持することで、点検対象以外の健全な回路の接地系統を保持し、電位を安定させます。
・誘導電圧の影響範囲の限定:母線側には複数の回路が接続されており、他の活線回路からの静電誘導や電磁誘導の影響を受けやすい状態です。母線側の接地を浮かすことで、誘導電圧が点検作業エリアに集中し、他の健全回路への影響を防ぎます。
・作業の安全性向上:2次側(負荷側)は比較的単純な回路構成であり、接地を維持することで作業者の安全基準点が明確になります。母線側を浮かすことで、万が一の充電時にも2次側接地が保護機能を果たします。
・系統保護の継続:2次側の接地を維持することで、点検中でも接地系統の一部が機能し続け、異常電圧に対する最低限の保護が確保されます。
この方法により、作業の安全性と電気系統の保護を両立させています。