犬で尿結石と膀胱炎が併発すると、結石の物理的な刺激によって尿路上皮の表面を保護しているグリコサミノグリカン層が削り取られ、粘膜のバリア機能が著しく低下します。
通常であれば尿中の刺激物質や細菌を跳ね返すはずの上皮細胞が直接尿にさらされることになり、微細な傷から細菌が侵入しやすい足場が形成されます。
炎症が起こると上皮細胞間の結合が緩むため、細菌がより深層へと浸透し、組織の浮腫や出血を誘発してさらなる痛みと頻尿を招きます。
この悪循環により、結石が細菌の温床となる一方で、剥がれ落ちた上皮細胞や炎症性タンパク質が結石をさらに大きくする核となり、尿路閉塞のリスクを加速度的に高めてしまいます。