家康が晩年を駿府で過ごしたという事は、
それだけ今川家時代に良い思い出が沢山あった事を、
証明していると言えるでしょう。
人間、年を取って過ごす場所を、わざわざ嫌な思い出の多い土地に、
するはずがありません。
家康が人質として苛められたというような話は、
全て江戸時代に作られた話であり、
具体的な根拠のあるものではありません。
妻が悪妻で、仲が悪かったというのも、
家康が妻を自害に追い込んだ事を、正当化するための、
後付けの理屈だったとも、考えられるのです。
もちろん、幼い頃から親と引き離されたりして、
それなりな苦労はしたのでしょうが、
年老いて見たら、生まれ故郷の岡崎などより、
よほど思い出深い土地だったので、晩年を駿府で過ごしたのです。