同じくらいの硬度のものをこすり合わせると互いに傷つけ合う理由は以下の通りです。
・硬度が同程度の場合、どちらの物質も相手を削る能力と削られる脆弱性を同時に持つため、相互に傷をつけ合います。
・表面には微視的な凹凸(粗さ)が必ず存在し、こすり合わせる際にこれらの突起部分が相手の表面に食い込み、引っかき傷を作ります。
・接触部分では局所的に高い圧力が発生し、材料の降伏強度を超えると塑性変形や破壊が起こり、摩耗粉(削りカス)が生成されます。
・摩擦により発生する熱で表面が軟化したり、化学反応が促進されたりして、傷つきやすくなることもあります。
・硬度が大きく異なる場合は、硬い方が一方的に柔らかい方を削りますが、同程度の硬度では双方向の削り合いとなります。
このため、同硬度の材料同士の摩擦では、両方の表面に傷が形成されるのです。