ワシントン条約は1922年、ロンドン条約は1930年です。
他方日本は1925年に男子普通選挙法が制定され、1928年に最初の普通選挙が行われています。
つまり、ワシントン条約の時には知的階級によって選ばれた国会でしたが、ロンドン条約のときには衆愚によって選ばれた国会でした。
この普通選挙議会で野党であった犬養毅らは与党を困らせようとして大衆うけのする「統帥権干犯問題」を言い立てたのです。当時の普通選挙の有権者のほとんどは小学校しか卒業しておらず、さらに恵まれない人は小学校中退でしたから、統帥権干犯で煽られたら国益のなんたるかもわからず犬養らの意のままに動いたのです。