なぜ
https://gendai.media/articles/-/75370
宗教が捨てられる事態が起こっているのだろうか。
社会環境が整い、医療が発達してくると、平均寿命が飛躍的に伸び、
多くの人たちは80歳、90歳まで生きられるようになっていく。
今の日本がまさにそうだ。100歳を超えて生きる人も珍しくなくなってきた。
そうなると、人はいつまで生きられるか分からないとは考えなくなる。
自分が相当高齢になるまで生きられることを前提に人生を考え、
死に至る人生をスケジュール化されたものとしてとらえるようになる。
そのスケジュールをこなしていくことが、生きることであり、死ぬこと
なのである。
この死生観が成り立つのは、社会が、あるいは現世の暮らしが
それだけ好ましいものになったからである。
そうなると、来世(死後に天国や極楽に生まれ変わる)に対する期待は薄れる。
病気に罹っても、宗教に頼ることなく、医学に頼る。
そうなれば、宗教の出番はなくなってしまう。
宗教は、この死生観への転換が起こることで、無用のものとなり、
捨てられることとなったのである。