0.25%の金利引き上げは予想通りです。市場が注目していたのは日銀が今後も利上げを積極的に続けるつもりがあるかどうかです。しかし日銀総裁の発言にはそうした意思が見られなかったということです。
▼日銀が利上げを決めたのにNY市場で2円以上の円安進む…日米金利差「急速には縮小しない」との見方広がり
yahoo.co.jp/articles/bd0f8210241726168c26086fb3063b1dd3a374cb">https://news.yahoo.co.jp/articles/bd0f8210241726168c26086fb3063b1dd3a374cb
▼日銀利上げでも円安進行、長期金利も上昇し、市場はさらなる利上げを催促か #エキスパートトピ
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/103358eeabfc8c5aa85f59282765a3172a3dc3fb
\u0026gt;外為市場では、日米金利差縮小による円安調整ではなく、さらに円安ドル高が進行し、ドル円は157円台を付けてきた。
\u0026gt;これらの動きの背景にあるもののひとつが、日銀の正常化のピッチの遅さにある。
\u0026gt;消費者物価が3%の水準にあるなか、今後の正常化もこれまで通りの慎重さで行うのではないかとの懸念による円安となっていたとみられる。
市場は日銀総裁の発言から今後の利上げのスピードや利上げ幅が円安を食い止めるほどにはならないと判断したということです。またそもそも金利を引き上げると巨額の政府債務の利払いも増えてしまいます。円安の大きな要因は政府が余りにも巨額の借金を抱え込んでいて日本円という通貨の信任が揺らいでいるからです。金利を引き上げれば借金の利払いで借金がさらに雪だるま式に増えてしまうことが懸念されています。
だとすれば円安に対処するには金利を引き上げる一方で日本政府は債務の削減に努力しなければなりません。しかし実際には高市政権は少数与党で予算などを通す為に野党の協力が必要とされている状況もあってバラマキ政策を連発しています。
▼ガソリンの暫定税率廃止 (国と地方を合わせて年間約1.5兆円
(ガソリン税約1兆円、軽油引取税約0.5兆円)の税収減)
▼公立小学校の給食無償化、所得制限設けず月5200円
(必要な財源は3000億円規模)
▼「年収の壁」を178万円まで引き上げ
(年間8兆円規模の税収減)
特に年収の壁の引き上げは税収減の規模も大きいですし、金利引き上げとほぼ同じタイミングで発表されていますから円安に傾いた大きな要因だと思います。そしてこんなことをやっていればますます財政破綻の可能性が高くなって円安が進むのは当たり前のことです。つまり物価高対策と称したバラマキはさらなる円安や物価高騰を招いているのです。
円安を是正しようとするならバラマキではなく、即効性は期待できませんが科学技術の新興や次世代産業の育成、少子化対策、優秀な学生に限っての優遇策などを実施すべきです。
しかし日本国民の多くは財政破綻がどういう事態を招きかねないという事実を直視しようとせずに減税や無償化といった大規模なバラマキを公約とするポピュリズム政党に投票しています。
このままでは日本の経済力はさらに低下して円安が進行し、いずれ輸入に頼っている食糧やエネルギーが確保できなくなっていく、国民が多数餓死するような事態になっていきかねないのです。長らくインフレを経験してこなかった日本国民は日本円が紙屑と化して餓死者が続出するような悲惨な事態が現実化しないと財政破綻の危険性を理解しないのかもしれません。