「〇〇そう」という言葉は、客観的な印象を表す便利な表現ですが、ご指摘の通り「期待や憧れ」が含まれるか、「不遜や不快感」が含まれるかで、褒め言葉かどうかが分かれます。
「強そう」「頭よさそう」のようにポジティブな評価が、接尾辞によってネガティブに転じる例をいくつか挙げます。
1. 「自信」に関する言葉
褒め言葉:自信がありそう(頼もしい、堂々としている)
非・褒め言葉:自信過剰そう(うぬぼれていそう、人の話を聞かなそう)
非・褒め言葉:鼻にかけそう(自慢げに見える)
2. 「落ち着き」に関する言葉
褒め言葉:大人っぽそう(精神的に自立している、落ち着いている)
非・褒め言葉:老けてそう/老け込んでそう(覇気がない、実年齢より上に見える)
3. 「知識・こだわり」に関する言葉
褒め言葉:詳しそう(物知りである、頼りになる)
非・褒め言葉:理屈っぽそう(理屈ばかりで扱いづらい、可愛げがない)
非・褒め言葉:こだわりが強そう(融通が利かなそう、面倒くさそう)
4. 「仕事・性格」に関する言葉
褒め言葉:仕事ができそう(有能である、効率が良さそう)
非・褒め言葉:計算高そう(損得勘定で動く、裏がありそう)
非・褒め言葉:そつがなさそう(隙がない、冷たそう)
5. 「人当たり」に関する言葉
褒め言葉:優しそう(穏やか、親しみやすい)
非・褒め言葉:お人好しそう(騙されやすい、主体性がなさそう)
なぜ「偉そう」はダメなのか?
「偉い」という言葉自体は素晴らしい功績を称える言葉ですが、「〜そう(〜そうに振る舞う)」が付くと、「実態は伴っていないのに、態度だけが大きく見える」という皮肉や批判のニュアンスが含まれてしまうため、褒め言葉ではなくなります。