昔『聖書』が日本語訳された際に文語調で翻訳され、それが伝統として現在まで続いているからです。
日本人キリスト教信者としては、『聖書』を日本人の精神的支柱であった伝統的な経典である『論語』と似た格調高い文体で訳したかったのでしょう。その方が権威があるように感じられるからです。
汝の望みが叶うことを願わん→お前の望みが叶うことを願おう(意志)
其方の罪を許さん→あなたの罪を許そう(意志)
信ずる者は救われん→神を信じる者は救われるだろう(推量)
この時の「ん」は未然形接続する意志・推量の助動詞「ん(む)」です。
主語が一人称であれば意志、三人称であれば推量となります。