小峰隆生という人が書いた
「永遠の翼 F-4ファントム」
という本にはこういう話が書かれています。
ファントムのパイロット、吉川潔元2等空佐の話として、
「とにかくトムキャットは機体が明らかに重い。(中略)最初の相手となった那覇の第302飛行隊から届いた情報は『トムキャット、すごく弱い』とううものだった。」
つまりアメリカ海軍のF-14Aは空自のF-4EJよりも弱かったというのです。
1998年、第304飛行隊の高木博1尉らのF-15J3機はアメリカ海軍のF-14Aと模擬空中戦を行いましたが、
「でも何回やっても、われわれが勝つんですよ。こちらの完勝でした。ざまーみろです。」
といってます。
F-14にはフェニックスミサイルという長射程の空対空ミサイルがありますが、これは大型で重く、機動性がなく、対・戦闘機用ではありません。
なぜそんなにFー14が重いかというと、フェニックスミサイルを使うためのAN/AWG-9レーダーが重いうえにでかいためです。
F-15のAN/APG-63レーダーは重量が221Kgで、大きさが0・25立方メートルですが、F-14のAN/AWG-9レーダーは重量が590Kgで、大きさが0・79立方メートルです。
つまりF-14のレーダーは、F-15のレーダーの約2倍の重さがあり、大きさは5倍くらいあるということです。
結果としてF-15の機体重量は12・7トン、F-14の機体重量は18・2トンとなり、これはレーダー以外に可変翼であることもありますが、とにかくF-14は機体が重く、かといってエンジンがF-15よりも馬力が大きいというわけでもありません。
5トン以上重いF-14がF-15よりも弱いのは当然で、あるいは機体がF-14より軽いF-4EJよりもすごく弱いといわれたのです。