酸化剤としてHNO₃を用いた場合、NO,NO₂のいずれもが生成されます。実際、濃硝酸とも希硝酸とも言えない中途半端な濃度(数mol/L)では、両方の気体が生成します。
濃or希のいずれかそれぞれで、一方の気体のみとなる理由は、硝酸の工業的製法(オストワルト法)の最終過程である以下の反応式から分かります。
3NO₂+H₂O→2HNO₃+NO
目的は硝酸の生成なので→を書きますが、実際にはこの反応は可逆反応です。各物質の濃度次第では←にも進みます。
濃硝酸の場合、HNO₃が大量にあるので、NOが生成しても←に反応が進むためNOは消費されてNO₂のみが現れます。
希硝酸の場合は逆で、→に反応が進むためNOのみが現れます。