仏とは、悟った人ですね。
悟りは、釈迦以前の既存宗教であるバラモン教で説かれていたことです。
それは、煩悩の滅尽による苦しみの滅尽で、それによって苦しみを繰り返す自業自得の輪廻からも脱することが出来るとされていました。
そして、どうやったら悟れるのかというと、それは、身体を痛めつける苦行と、瞑想によって、自分の内なる不滅の実体(アートマン、輪廻の主体、真実の我)を認識することによるとされていました。
釈迦も最初は、苦行を誰よりも厳しく実践しましたが、それは悟りの役に立たないと知って、瞑想に専念し、その手法を自ら工夫もして、ついに煩悩を滅して悟ったとされます。
そうやって悟った釈迦が説いた教えは、アートマンのような死後も不滅の実体(魂のようなもの)を認めず(無我)、しかし、自業自得の輪廻は認める(バラモン教とは輪廻のメカニズムが違う)という分かりにくいものになっています。
それで、経典の読解力に問題がある人によって誤解されることになっています。
以上は、原始経典による説明ですが、釈迦の死の数百年後に創作されたと学者が推定している大乗経典になると、バラモン教のような不滅の実体を認める、すなわち悟った仏は、死後も不滅であり、そして、我々も、本来、仏である、とまで言われるようになりました。
つまりは、バラモン教に戻ったということです。
日本の仏教も、ほとんどが大乗仏教です。
それから、バラモン教が発展したのがヒンズー教です。
ジャイナ教は、釈迦と同時代の教祖が始めたものです。その教祖もブッダと呼ばれたようです。
ブッダとは、目覚めた人、すなわち悟った人のことで、当時は、釈迦だけのことではなかったのです。
ジャイナ教は、バラモン教の権威を認めないということでは釈迦と共通ですが、不滅の実体の存在を認めています。自業自得の輪廻と、輪廻からの解脱も説いているようです。