ある化学反応について、「電子の授受がある」と「ない」は論理的に互いに背反なので、
化学反応は必ずこのどちらかに分類され、「どちらでもない」は存在しません。
(整数が偶数と奇数に分類され、どちらでもない整数は存在しないのと同じです)
そして、明らかに電子の授受がある反応は存在しています(酸化還元反応)。
電子の授受がない反応というのは、電子の授受の定義次第なところもありますが、普通の感覚では「酸化数が変化していない」反応は基本的に電子の授受はないと考えるべきです。
例えば、塩化ナトリウム水溶液と硝酸銀水溶液の反応で塩化銀が沈殿するとき、周囲の塩化物イオンの影響で銀イオンの電子の状態(大学レベルでは「軌道」)がいくらか変化するとは考えられます。
でも、どちらかの電子が奪われてしまうわけではないですね。
つまり、この反応では電子の授受はない、と考えるのが普通です。