まず、ネットの情報は9割が嘘だと思いましょう。
昔にひろゆきが「嘘を嘘と見抜ける人じゃないと掲示板を使うのは難しい(騙されるだけ)」と言っていました。今は掲示板は廃れてしましたが、そこをSNSに置き換えれば現在でも通用する名言です。
SNSはデマ・フェイク情報による汚染が特に酷いメディアです。SNSを利用する場合は、情報の真偽を逐一自分で確認する必要があります。それをやらないのであれば、SNSは情報収集のツールとしてはほぼ使い物になりません。あまりにもゴミ情報が多過ぎるためです。
ひろゆきが上述の言葉を言った時代は「ネットの情報は基本的に信じてはいけない。信じて良いのは、自分の目で一次ソース(情報の原典)を確認したもののみ」という事が繰り返し言われていたのですが、いつしか見かけなくなってしまいました。これ、ネットの情報と付き合う上では必須なんですけどね。
あなたが気にしている台湾有事についてであれば、まず真っ先に確認すべき一次ソースは、米国のシンクタンクが発表している台湾有事のレポートです。これは米国の軍事系機関(CSIS)に所属している専門家たちがシミュレーションを行って、「台湾有事が勃発した場合、どのような展開になるか?」を徹底的に調べたものです。世界中で行われる台湾有事についての議論は、ほぼ全てがこのレポートを土台にして行われています。
その上で、あなたがSNSで見た情報とこのレポートの内容を照らし合わせて、その情報の信憑性を判断してください。……とぶん投げたいところではあるのですが、流石に受験生にそれをやらせるのは酷なので、先に答えだけ書いときます。
そのレポートでは、台湾有事の全てのシナリオにおいて「台湾近海での戦闘に終始する」という結果になっています。日本に被害が発生するという結果は一つもありません。(当然ながら台湾に派遣された自衛隊には、少なくない被害が発生します)
おそらくこれを言われても納得できないのではないかと思うので、レポートへのリンクを貼っておきます。今は翻訳ツールが優秀なので、そちらを駆使すれば概要は掴めるはず。良い時代になりました。
https://www.csis.org/analysis/lights-out-wargaming-chinese-blockade-taiwan
ちなみに台湾有事の予想時期はズレ続けています。以前は「2025年に起こる『可能性がある』」と言われていました。それが後に2026年になり、2027年になり、現在はさらに後ろにズレそうな雰囲気になっています。なぜ後ろにズレ続けているかというと、中国経済が低調なため、中国の軍備拡張が予想よりも遅れているからです。
さらにこれも一次ソースを確認すれば直ぐ分かることですが、この予想を打ち出している米軍は「○○年に必ず有事が発生する」なんて一言も言ってません。「○○年に『起こる可能性がある』(ので、そうなった時に慌てないよう準備をしなければ)」と言ってるだけです。
これは本当に注意が必要で、「〇〇かもしれない」という発表がされると、SNSではこの発言が「必ず〇〇が起こる」という内容にすり替わって流布されます。
SNSの情報はそれくらい適当で、何度でも言いますがゴミカスです。居酒屋で酔っ払ったおっさんが「俺は政治に詳しいんだぞ」と言って披露してる与太話と同レベルの信憑性しかありません。「~かもしれない」と「必ず~~だ」の区別さえされてないんですから、本来は気にする価値すらない。
で、あなたはそれを聞いてパニックになり、大学受験を放り投げて「海外に逃げないと」と騒ぎ始めたわけです。そりゃご両親も怒ります。
人生を左右する重大な決断をする前に、まずあなたがすべきことは、SNSで見た情報の原典をちゃんと自分の目で確認することです。仮に「台湾有事が2026年に起こる」という話を見たのなら、その説を一番最初に言い出したのは誰なのかを突き止めて(まあ間違いなく米軍だと思いますが)、その発言を一字一句に至るまで正確に確認できるソースを見つけましょう。今のご時世なら米軍の広報官が記者会見した動画が上がってると思いますので、それが有力です。もちろん、米軍の公式アカウントか、信頼できる大手メディアがアップしている『生の(切り貼りされていない未加工の)』動画ですよ。よく分からん個人がアップしてるのだと、会見を切り貼りして、発言の意図を180度真逆に受け止められるような改ざんがされてたりしますんで。その上で、本当に「絶対に2026年に台湾有事が起こる」と言っているのかどうかを、あなた自信が判断してください。
ぐだぐだと長い事書いてますが、究極的には私の書いたことも信頼しないでいいです。あなたが信頼すべきは、SNSでも、ここでの回答(私含む)でもなく、『信頼できる情報(=一次ソース)』だけ。それ以外は全てゴミです。