4つの違いがあります。
wearは摩擦や使用により、物が少しずつ減少していく一般的な現象を指します。非常に広い概念で、靴の底がすり減ること、機械部品が劣化すること、あるいは時間による自然な劣化まで含みます。段階的で、目に見える変化が起きるプロセスです。
abrasionは、より具体的で機械的です。硬い物質による表面の研磨や削磨を意味します。砂紙でこする、コンクリートに擦れるといった、明確な外部物質による直接的な摩擦で起きる現象に限定されます。wearより「摩擦の激しさ」や「物理的な削削作用」が強調されます。
つまり、wearは広くて一般的、abrasionは限定的で機械的という違いです。
「wear and abrasion」を訳すなら、ニュアンスを活かして「摩耗及び擦傷」「磨耗及び摩損」などと訳すのが適切です。ただし文脈によっては、単に「磨耗」「傷み」とまとめてもいいでしょう。ビジネス文書や技術文書であれば、「使用による劣化及び外部摩擦による損傷」といった丁寧な訳し方もあります。