犬の胆嚢スラッジは偶発所見として見つかることが多く、無症状で肝酵素の上昇もない軽度例では、まずは経過観察が基本とされています。
すべてに一律でウルソデオキシコール酸を投与する必要はありません。
スラッジが高エコーで沈殿性が強い、胆嚢内で可動性が乏しい、量が増加傾向にある、胆嚢壁肥厚や胆管拡張を伴う、あるいはALP・GGT上昇などの肝胆道系異常が出ている場合は、胆汁うっ滞の進行リスクを考えて薬物療法(ウルソなど)を検討します。
内分泌疾患(クッシング症候群など)や脂質異常症の関与が疑われる場合は、その基礎疾患の評価と管理も並行して行います。
無症状かつ安定している軽度例はまず観察、進行兆候や機能異常があれば介入というリスクベースの判断が実務的な指針になります。