偏差値は大学の教育や研究の価値を表した数値
ではありません。まずそれを理解してください。
もう一つ重要なのは,大学院の進学先を選択す
るときは,どの先生の下でどの研究テーマの
勉強と研究をするかを決めることです。大学を
選ぶわけではないですし,大学院には偏差値の
ようなくだらない数値はついていません。例えば
偏差値が高い大学(例えば僕が勤めていた大学)
の大学院にいる先生たちが世界トップクラスの
研究をしているわけではありません。現に,僕
の研究はとてもそんなレベルではありませんが,
隣の研究室の先生は国内ではトップ3名のおひ
とりです。F ラン大学に僕の先輩後輩の教授が
います。みなさんちゃんと研究をして,4年生
の卒論の内容は学会の研究会でも聞きます。
とても面白い内容です。まず,ここまでをちゃ
んと理解してください。研究の戦力にならない
学生を僕らは修士には受け入れません。ご自分
が3年生くらいになって研究室を選択するとき
には,自分が研究の戦力なのか戦力外なのか
実力を十分自己評価してください。
次に,入試で合格すればだれでも入学できます。
果たして修士号を取得できるかは,あなたが
その研究に興味があるかどうか,戦力になれる
かどうかで決まるだけのことです。
さて,入試で合格するでしょうか? たとえ
あなたの大学が F ランではなく,地方国立の
全国での研究や教育環境の価値の順位が
march と同じレベルだったとしても,合格
するとは限りません。僕が勤めていた専攻に
他大学から受験する人だけの合格倍率は3倍
を越えることがほとんどです。東大工学系でも
2.1倍,理科一類が2.5 倍ですから,ほぼ同じ。
大学には学習指導要領が存在しません。例えば
あなたの学科の必修科目の「〇学」というのと
同じ講義が march の受験先の学部学科にもある
場合,その内容は20%以上異なるのが当たり前
です。ですから,例えば僕が出す大問の最初の
小問 (1) を内部学生なら5分で答を出せますが,
他大学生はある定理を教えてもらってないので,
20分以上かかって計算間違いさえしてしまい
ます。だから他大学生の入試成績は合否ボーダー
付近以下にしか分布しません。時期が来たら,
過去問をダウンロードして,果たしてあなたが
時間内に必要な答を出して55点以上になるか
どうかを必ず確認する必要があります。