通学課程の大学と大学院を修了し、上場企業で管理職をしています。また、趣味感覚で難関と言われる通信制大学二校を最短で卒業しました。現在は三校目の通信制大学に在籍しています。
とても誠実で、現場に深く根ざした問いだと思いました。
その上であなたの問題意識や働き方を踏まえると、放送大学はかなり相性の良い選択肢だと思います。
まず、あなたが抱いている問いは「高齢者をどう元気づけるか」「どう目標を与えるか」といった技法の問題ではなく、価値が崩れたときに人はどう生きうるのか、その場に援助者はどう立ち会うべきかという、学問的にも実践的にも重いテーマです。これは一つの専門分野だけで完結する問いではなく、複数の学問の視点を行き来しながら考え続ける必要があります。その点で、放送大学の最大の強みは分野横断が制度として可能であることです。
放送大学では、心理学を軸にしながらも、哲学・倫理学・文化人類学・社会学・教育学といった科目を自由に組み合わせて履修できます。しかも、それらは単なる概論ではなく、「老い」「死」「意味」「物語」「学び直し」といったテーマを真正面から扱う科目が多く、あなたが現場で感じている違和感や躊躇を、そのまま思考の素材として持ち込める構造になっています。
高齢者に次の目標を求めてよいのかという問いも、放送大学の哲学や倫理、老年心理、社会学の授業の中で、理論と言葉を与えられながら考え直すことができると思います。
また、放送大学は生涯学習を前提とした大学なので、働きながら学ぶことが制度上きちんと想定されています。あなたのように、すでに豊富な実践経験と悩みを持っている人ほど、学びが空回りせず、実感を伴って深まると思いますよ。
重要なのは、放送大学の学びが答えを出すことを急がない点です。対人援助の現場では、安易な正解や希望を押し付けない態度そのものが、援助の質になります。放送大学での学びは、何かを解決するためというよりも、簡単に解決してしまわないための思考を鍛える性格が強く、あなたの問題意識と非常に親和性があるのではないかと考えます。
現場を離れず、宗教に安易に依拠することもなく、心理学や哲学、人類学、教育学の視点を使って自分の援助を省察し続けたい。その条件を現実的に満たせる大学として、放送大学は有力かなと思いました。
頑張ってください。応援しています。