京都大学 2015 の改題(難問)です。実数を係数とする整式 f(x), g(x) を考える。すべての正の整数 n に対して、f(n)/g(n) は整数であるとする。このとき、f(x) は g(x) で割り切れることを示してください。

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1108449

2026-06-25 15:40

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f(x)をg(x)で割ったときの商をh(x)、余りをr(x)とおくと

f(x)=g(x)h(x)+r(x)でr(x)の次数はg(x)の次数より小さい。



命題

実数係数の整式g(x),h(x),r(x)においてr(x)の次数がg(x)の次数より小さい

とし、F(x)=h(x)+r(x)/g(x)と置く。すべての正の整数nに対してF(n)が

整数であるときr(x)は恒等的に0である。



これを証明すればいいが、そのために次の補題を使う。



補題

f(x),g(x)がxの整式でf(x)の次数がg(x)の次数より大きいとする。

ある数より大きいすべての正の整数nに対してf(n)g(n+1)=f(n+1)g(n)が

成り立つならg(x)は恒等的に0である。

証明

g(x)が恒等的に0でないとするとg(n)=0となるnは有限個だからあるN

より大きいnについてg(n)≠0、従ってf(n)/g(n)=f(n+1)/g(n+1)=・・・

n→∞のときf(n)/g(n)→0であるからf(n)/g(n)=0、∴f(n)=0、これが

無限個のnで成り立つからf(x)は恒等的に0、次数の関係より不可



命題の証明

h(x)の次数mに関する数学的帰納法による。

m=0のとき、h(x)=Cとする。F(n)=C+r(n)/g(n)がすべてのnで整数で

ありn→∞のときr(n)/g(n)→0であるから十分大きい整数nについて

r(n)/g(n)=r(n+1)/g(n+1)が成り立つ。補題よりr(x)は恒等的に0

m以下のとき成り立つとしてm+1のときを考える。h(x)の次数はm+1

h(x+1)+r(x+1)/g(x+1)からh(x)+r(x)/g(x)を引くと

h(x+1)-h(x)+{g(x)r(x+1)-r(x)g(x+1)}/{g(x)g(x+1)}

これがすべての正の整数nに対して整数であり

h(x+1)-h(x)の次数はmで、g(x)r(x+1)-r(x)g(x+1)の次数はg(x)g(x+1)

の次数より小さいから帰納法の仮定よりg(x)r(x+1)-r(x)g(x+1)は恒等的

に0、従って補題よりr(x)は恒等的に0

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