お前さんに都合のいい話を、お前さんのことを微塵と知らない赤の他人が言えるわけがなかろうが。そういう才能を持っていたら悪徳アドバイザーとして商売ができる。意味不明な教材をちらつかせ、これさえやれば志望校に合格できると唱えて高値で売りつける業者と同じだ。
さて。それで何だと?
「今持っているのは高校リードと基礎問題精講くらいです。」
持っているだけで実力が付くのなら東大生が受験勉強で使った問題集でも手に入れて飾っておけばいい。メキメキと音を立てながら何もしないお前さんに実力が付くことだろう。
「数学を基礎からしっかり強化するにはどの参考書がいいですか?」
今までしっかり勉強してこなかったのか?そうじゃないだろう?
やれるだけのことはやったのだろうが、理解できず嫌になって中途半端で放り投げたに違いない。なのに、今度はしっかりできるとでも言うのだろうか?
お前さん以外でも、「○○を完璧にすれば志望校に合格できるでしょうか」とか夢を見ている質問を散見するが、今まで何一つ完璧にできなかった人間がここで急に完璧にできるとでも言っているのだろうか?そもそも、完璧とは何がどうなった状態を指すのかすらさっぱりわからない。お前さんの「しっかり」もこれと同じだ。完璧な状態、しっかり強化した状態とは何なのだ?それが、どんな難問を突き付けられてもいとも簡単に正答できるレベルというのなら、これまでろくに勉強してこなかった人間がここに到達するには相当な努力が必要であることは言うまでもない。わかるだろう?
「教えてくれたらマジでありがたいです。嬉しいです。」
先にも言ったが、そんなものがあればここでタダで教えたりはしない。
そういうのがあればありがたいだろう、うれしいだろう。しかし、現実には存在しないし、できる人間は、お前さんが遊び惚けたり、部活やったり、寝ていたりした時間でも、勉学に励んできたのだよ。そうやって、地味にコツコツとやりながらできなかった問題ができるようになり、それを踏み台にして次の問題が解けるようになってきた。なのに、お前さんは、ろくにやってこなかったのに自分に都合のいい魔法のような参考書、問題集を求めているではないか。そんな虫のいい話があるものか。
「今は部活をやってて忙しくて、6月くらいで引退します。」
部活が大事ならいつまでもやっていればいい。引退せず卒業するまでやればいい。しかし、今のお前さんは今部活をやめて勉強に切り替えても遅いと言っても過言ではないところまできているのだ。なのに、のうのうとこれからも部活を続け、6月になって辞める時、取り返しのつかない時期になっていることを知り、絶望の沼にはまり込むだろう。そんなこと知ったことではない。お前さんがやりたいことをやった結果なのだ。他人はお前さんがどうなろうがどうでもいいのだ。
前置きが長くなったが、これから本題に入る。
数学が弱いのは具体的に何が弱いのだ?考えたことがあるか?なければそれを洗い出すことから始める必要がある。定期テストや模試などで点を落とした原因ということだ。何が原因となってミスを犯したのか。それがお前さんの弱点であり、強化すべきことなのだ。そういった、やるべきことを絞り込まず、しっかりだのと小説のようなことを言っていたのでは話にならない。具体的に自分自身の弱点を知ることだ。それがわかればそれを強化するために必要な参考書のレベルや内容が決まるだろう。あとは本屋へ行って数冊の参考書、問題集に目を通し、その内容になっている参考書や問題集を手に入れればいいのだ。これをやれるのはお前さんしかいない。しかし、これをお前さんは他人にやらせようとしているのだ。他人はお前さんの弱点など知るわけがない、お前さんに合った参考書のレベルや著者との相性、他人が知っているわけがないのだ。
これ以上のことは必要ないだろう。
先ずは弱点の分析と、その弱点の強化策を練り、それを実現できる参考書、問題集を自分の目で見て選ぶ。あとは実行のみ。途中でうまくいかなければ軌道修正すればいい。最初からきれいごとを並べることに時間かけてもやってみると思ったようにはいかない。だったらとにかくやり始めることだ。時間が取れなければさっさと部活はやめるべきだろう。学校は部活をやりに行く場ではない。勉強する場であり、余裕がある者に部活をやる権利が与えられる。勉強もできずに部活をやっていると何が待っているか、おわかりだろう・・・・・。
さあ、つべこべ言わず、何かやり始めろ!