ドイツ語でkeinはnicht einだそうです。では何故keineが名詞の複数に付くのですか。1 Wir haben keine Äpfel gekauft.

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2026-01-26 12:55

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keine は「nicht + ein の複数形」ではありません。

kein は「不定冠詞 ein の否定形として振る舞う語」だからです。



まず、ein / eine の性質から確認します。



ドイツ語では、



・不定冠詞 ein / eine は単数にしか存在しない

・複数には「不定冠詞そのものが存在しない」



つまり、



・ein Apfel(1つのりんご)

・Äpfel(りんご[複数])← 冠詞なし



という構造です。



次に、kein の正体。



kein は、意味的には

「nicht + ein(1つも〜ない)」

に相当しますが、文法的には ein と同じ活用をする限定詞です。



そのため、



・性・数・格に応じて

・ein と同じ語尾変化を取る



という振る舞いをします。



ここで重要なのが、



「ein がないところに、kein が現れる」



という原則です。



つまり、



・ein Apfel → kein Apfel

・eine Idee → keine Idee

・Äpfel(不定・複数) → keine Äpfel



複数にはもともと ein がありませんが、

否定するときには「ゼロ個である」ことを示す必要があるため、

そこで kein が複数形として使われるのです。



では、なぜ nicht Äpfel ではダメなのか。



nicht は

・動詞

・形容詞

・副詞

・文全体



を否定する語で、



名詞そのものを限定的に否定する働きは弱いです。



例を比べると、



Wir haben Äpfel gekauft.

→ Wir haben keine Äpfel gekauft.

(りんごを1つも買わなかった)



Wir haben nicht Äpfel gekauft.

→ 「りんごではなく、別の物を買った」

という対比・修正の意味になります。



つまり、



・kein は「数量ゼロ」を名詞に直接与える

・nicht は「文の内容」を否定・修正する



という役割分担があるわけです。



質問の文について。



1 Wir haben keine Äpfel gekauft.



これは、



・Äpfel が不定・複数

・「1つも買っていない」という数量否定

を表すため、



keine + 複数名詞



という形が最も自然で、かつ文法的に正しいのです。





一言で言えば、



keine Äpfel は

「ein Apfel すら存在しない」という発想の複数否定



なのです。

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