「豈」は漢文で否定的な意味や驚き、反語などを表す疑問詞や副詞として使われます。「豈」の後に「独」や「其」が付く場合、それは「豈」の意味を補強するための修辞的手法であることが多いです。
例えば、「豈独〜〜」は「〜だけではなく、もっとも」という意味、「豈其〜〜」は「ほんとうに〜〜か」という意味になります。しかし、これらは「豈」が「独」や「其」で代用されるわけではありません。「豈」自体が否定や驚きを表す疑問詞で、「独」や「其」が修飾役を果たすと考えるべきです。
あなたが挙げた例「相如雖駑、独畏廉將軍」という文は、「相如は賢明ではありませんが、廉將軍だけを畏っています」という意味になります。これは「豈」ではなく「独」が限界の意味を果たしている例です。
一方、「豈其〜〜」は「ほんとうに〜〜か」という意味になるため、あなたの口語訳「どうして廉将軍を恐れたりするものか」は少し誤解を招く可能性があります。正確には「ほんとうに廉将軍を恐れるのだろうか」と訳すのが自然です。
したがって、「豈」が「独」や「其」で補強されることもありますが、これらは「豈」自体を代用するものではなく、修飾機能を担っています。