あらゆる闘技に共通しますが、適切な使い所さえ選べば有効です。
酔拳は心理誘導効果を狙った一発芸に近い奇拳ですから、その使い所は狭く限られており、汎用性は低いです。
初撃を回避されたら酔拳を放棄して別の闘技を選ぶのが賢明と思われます。
酔拳の本質は「戦意の擬態」「戦闘リズムの撹乱」「攻撃タイミングの欺瞞」を駆使して敵の認知をかく乱し、初動で優位を奪う点にあります。
ゆえに、酔拳は単独の完成された闘技というより、不意打ちの初撃効果を増幅するための前段戦術の選択肢、と位置付ける方が妥当でしょう。
すなわち、闘技そのものよりも戦闘開始前の状況形成こそが酔拳の効力を決定づけます。
そのため、有効性は「酔態の演技力」「場の空気の掌握」「相手の注意配分の操作」といったインサイドワーク、すなわち使い手の総合的な人間力に大きく左右されます。