古事記は712年に成立した日本最古の歴史書で、以下の三巻から構成されます。
・上巻:天地創造から神々の誕生、イザナギ・イザナミによる国生み、アマテラスとスサノオの物語、オオクニヌシの国譲り、天孫降臨など神話を記述
・中巻:神武天皇から応神天皇までの事績を記述
・下巻:仁徳天皇から推古天皇までの事績を記述
史実性については、上巻の神話部分は宗教的・象徴的な物語として理解されています。中巻・下巻も、特に初期の天皇については史実と神話が混在しており、考古学的証拠との照合が困難です。ただし、6世紀以降は他の史料との整合性が高まります。古事記は当時の政治的意図のもとで編纂されたため、史実の記録というより、王権の正統性を示す目的で神話や伝承を体系化したものと考えられています。