対象読者が知らないだろう分野の、専門用語の羅列の小説を書く人のことを、小説界隈や国語界隈では
「文章力がない」
と評価します。
文科省が定義した『文章力』っていうのは
・伝えたい相手に
・伝えたい内容を
・伝わるような文章を書ける力
のことです。
だから、それが本当に素人に意味不明な用語で、かつ、用語の理解がなければ物語を楽しめない場合、読者に伝わらないように書かれた文章に価値はありません。
例外は、伝わらない事が意味を持つ場合です。
言ってる内容は伝わらないが、熱量だけは伝えたい。みたいな狙いがあるときなら、意味不明なワードを羅列するのはありです。
で、普通のキャラが
「何言ってるか分らんて」
と突っ込みを入れるとかの流れですね。
或いは、専門用語を羅列した挙げ句、しっかり要約するか。
なお、小説の場合、完全に伝えるのは無理です。
が、伝える努力すらしていないのは、文章力の欠如と見做されます。
たとえば、ラノベで割と多様された水蒸気爆発ですが。
これ、普通の人は何となくでしか知りません。
というか、そもそも爆発と燃焼の違いすら知らない人の方が多数派です。
また、水が水蒸気になった時の体積変化を単に増える、とだけ認識している人もいれば、1700倍程度になる、まで理解している人もいます。
説明を書くにしても、読者の知識レベルによって書くべき範囲が異なるんです。
その上、想定読者に小学生まで含まれるのがライトノベルです。
だから作者は「伝えたい相手」(小学生以上)、「伝えたい内容」(水蒸気で爆発という現象を生み出せる)を意識した上で
「水を水蒸気にすると体積が増えてその力で蒸気機関車も動く(小学生でも知ってる知識と関連付け)。それだけの力を一気に解放すれば爆発になる(詳しい説明は一切しない)」
程度のざっくりした書き方をするわけです。
テーマが音楽でもそうした工夫は必要になります。
私なら。
ピアニッシモ、フォルテくらいは小学生でも聞いたことはある(でも覚えてない)ので、フリガナを使って表現するのもありと考えます。
で
強く、強く、もっと強く!
に、フォルテ、フォルテ、フォルティッシモとフリガナ(統一するなら逆でも可)を振ります。
そうすれば、フォルテの意味を忘れてる小学生にも伝わります。
そして。
一度そういう使い方を見せた後でなら、小学生が知らない単語に同様にフリガナを付ければ、ぼんやりと意味は伝わると思いますので、そのようにします。
或いは、音楽の素人を一人絡めて、その人にいちいち説明したりですかね。
#昭和の頃ならこっちの方が正統派でした。最近はルビで説明が多いですが。
私は下読みじゃなく、本を出してる側ですので、あなたの想定する回答者からは外れますが、参考になれば幸いです。