中学3年生という時期は、声帯が急激に成長し、これまで出せていた音が一時的に出せなくなるなどの変化が最も顕著に現れる時期です。
裏声が出ない原因と、無理のない練習方法について解説します。
■裏声が「息だけ」になってしまう原因
声変わり中は声帯の粘膜が充血して厚くなり、それを支える筋肉とのバランスが一時的に崩れます。
声帯の閉じが甘い: 裏声を出すには声帯の端だけを振動させる必要がありますが、成長途中の喉では声帯をうまくコントロールできず、隙間から息だけが漏れてしまいます。
喉の力み: 出にくい声を無理に出そうとして喉の周りに力が入ると、さらに声帯が動きにくくなり、かすれの原因となります。
■声変わり中に練習してもいい?
結論から言うと、無理をしない範囲での練習は問題ありません。
練習を避けるべきケース: 発声時に喉に「痛み」や「強い違和感」がある場合は、声帯ポリープや炎症を防ぐためにすぐに練習を中止し、喉を休めてください。
練習のメリット: 喉をリラックスさせた練習は、喉を締め付ける癖を改善し、大人の声へと移行した後の音域を広げることにも役立ちます。
■裏声を出すためのコツと練習法
喉に負担をかけない「軽い」練習から始めましょう。
モノマネから入る: ミッキーマウスの真似や、「ヤッホー」と遠くへ呼びかける時の高い声をイメージすると、自然に裏声に近い筋肉が使われやすくなります。
ハミング(鼻歌): 口を閉じ、鼻に音を響かせる感覚で高い音を出す練習です。喉に余計な力を入れずに声を出す感覚を身につけるのに効果的です。
リップロール: 唇を「プルプル」と震わせながら声を出す方法です。息の量を一定にし、喉をリラックスさせたまま高音を出す訓練になります。
「h」の音で練習する: 「はー」や「ふー」など、頭に「h」がつく音で息を多めに吐きながら練習すると、喉が開きやすくなります。
■喉のケアについて
声変わり期は喉が非常にデリケートです。
保湿と水分補給: こまめな水分補給や、加湿器での乾燥対策を心がけてください。
大声を控える: 叫び声や無理な高音でのカラオケなどは避け、喉を休める時間を大切にしましょう。
もし数か月以上、全く声が出ない、または痛みが続く場合は、念のため耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。