(1)まずは、セキュリティリスクの低減とコンプライアンス対応です。
異論はあれこれあるでしょうが、基本、popは古い技術ですので、セキュリティと利便性両方の観点から、速やかに廃止すべき技術、と言えます。popは受信メールを削除する設定ができるため、万が一漏洩した場合に、そのルートを追いかけることが困難になります。これは、googleが外部組織のメール漏洩について責任を問われる可能性を示唆していて、無償でそんなものをカブるのは会社のコンプラ対応的にいかがなものか、ということかと思われます。特に、世界的な個人情報保護制度の強化により、googleが他組織のメールを管理するために払っているコストも増大する傾向にあり、そこを切ってしまわないと、サービスを続けられない、という判断でしょう。
(2)スパム対策の肥大化
googleのメール管理用AIは、従来、外部組織のメールを扱うことによって、単一組織だけでは得られないようなスパム対策のための膨大なデータを得ていました。ですが、学習が進むにつれて、スパム対策の規模が拡大し、コストもかさむようになる、というデメリットも同時にやってきてしまいました。そろそろ、「クリーンな環境でもう少しシンプルな学習をさせたスパム対策エンジン」が欲しい、ということでしょう。