高低差100メートルごとにポンプが何台も並ぶとは限らず、途中に配水池(貯水槽)を作って水位の高低で圧力を区切り、必要な区間だけポンプで上げるのが一般的です。
理由として、水は圧力が大きすぎると管が傷みやすく、逆に低すぎると蛇口まで届かないので「圧力の適正範囲」に収める必要があります。目に触れにくいのは、ポンプ場や配水池が地味な建屋だったり、地下やフェンス内だったり、山中の小さな施設として点在するためです。
押し上げられる高さは「圧力」で決まり、0.1MPaで約10メートル、1.0MPaで約100メートルに相当します。実務では一段で100メートル前後を見込むことが多く、200メートル上げたいなら段階を分けるか、より高圧の設備が必要になります(ただし高圧にすると管の耐圧設計が厳しくなります)。
「なだらかな場所で何キロ行けるか」は距離よりも、流量と管の太さで生じる摩擦損失と、高低差で決まります。十分太い管と適切な圧力があれば数キロ以上運ぶこと自体は普通にありますが、最終的に各家庭で適正な水圧になる範囲で区切って運用します。
水道管は道路の下に埋設されることが多く、ハイウェイの下や脇、橋やトンネルを使って通すこともあります。山岳地では地形に合わせてルートが選ばれます。