タイタニック号はなぜ氷山を避けることができなかったのですか?飛行機のように高速ではない大型船なら、普通に回避できそうですが。100年以上前のことだからどれくらい技術が発達してたのかはわかりませんが。

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1261634

2026-01-27 10:25

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100年以上前の話です。
監視員は決してサボってなどいませんでしたが、サーチライトやレーダーといった便利な監視道具はなく、夜間でも目視で見張りをしていた時代でした。
当時は無風に近かったため氷山の淵に白波が立つことがなく、月明かりもほぼ無い中でした。氷山はギリギリまで暗闇に溶け込んでしまい、たとえ視界が良くても氷山発見には向いていない状況だったと言われています。

氷山発見はおよそ460mほど手前、衝突まで40秒足らずしかなかっただろうと言われています。
しかし結果が「ギリギリかすめた」ということからも「上手くやればギリギリ回避できるかもしれない」という絶妙な距離だったのでしょう、何もせず正面衝突させる(その方が結果的には被害が小さいと考えられている)という選択肢は選ばれませんでした。

双眼鏡ロッカーの鍵が行方不明(前任者が鍵の所在を引き継ぎ忘れたため)だったのは確かで、「双眼鏡があれば早く発見できたかもしれない」という意見はあります。
一方で当時の証言の中には「双眼鏡は見つけた物体の細部を確認するのには有用だが、視野を狭めてしまう。見張りは肉眼監視で広く視野を持つのが大事だ」という意見もありました。

舵取りを間違えたという説は生き残った航海士(その場にはいなかった)の孫から出てきた説ですが、信憑性は薄いと思います。
舵取りの様子はムーディ六等航海士に監督されていたはずで、操舵手と2人揃って勘違いするとは考えにくいためです。
操舵号令が2回出たことは確かですが、それは「まず取り舵一杯で船首を左に振り、しかしそれだけでは船尾が右に振り出されて氷山に激突してしまうため、後に面舵に切り返して船尾を回避する」という回避行動をとるためだったと言われています。

回避行動の際に「エンジンを逆回転させた」というかつての定説も現在では見直されており、「エンジン停止を命じた」というのが専門家の最新見解になっています。
エンジン逆回転説は事故当時その場にいなかった航海士の証言によるものでしたが、機関室からボイラー室へ「停止」の指示が出されたことは直接の目撃証言が残っています。
ただし\u0026quot;ブリッジから機関室へ\u0026quot;どんな指示があったかは、直接対応した航海士と機関士が殉職していたことから確固たる証言がありません。

太平洋横断最速記録に挑戦していたというのは今なお消えない大きな誤解で、当時最速の船よりも大型で船型も最適ではない、しかも性能の劣るエンジンしか積んでいないタイタニックは、最初から最速記録が出せるはずもありませんでした。船会社はスピード競争から手を引いて、豪華さや快適さで勝負をしていたのです。
ただし、姉妹船のオリンピック号より早く到着させて宣伝効果を狙うため高速を維持させたというのは事実だろうとみなされています。

少なくともタイタニックは、氷山を警戒したスミス船長の判断で当初予定よりも南寄りの航路を進んでいました。
しかし何通も届いたはずの氷山警告は、その取り扱い方が定められていなかったせいで1つの海図上に集約されないままバラバラになってしまい、氷山地帯の範囲と危険度を過小評価されてしまいました。

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