故源大納言が、宰相だったとき、
京極御息所が、亭子の院に誕プレするということで、
「亭子の院に誕プレしたいから、プレゼントに付ける飾りの枝を何本か作らせてくださいな」
と、
「京極御息所が、当時宰相だった故源大納言に」申し上げなさった。
これが、「誰が何をどうしたか」です。
「聞こえ」は謙譲語。
謙譲語は、話者から、動作をされる人への敬意。
話者は、地の文だから、「作者」。
「申す」という動作を「される」人は、「宰相(だった故源大納言)」。
→作者から、宰相への敬意。
「たまふ」は尊敬語。
尊敬語は、話者から、動作をする人への敬意。
話者は、地の文だから、「作者」。
「申す」という動作を「する」人は、「京極御息所」。
→作者から、京極御息所への敬意。
上の謙譲語で動作を「される」人を敬い、
下の尊敬語で動作を「する」人を敬う。
このように、動作をされる人、する人を、同時に敬う敬語法を、「二方面への敬語」といいます。