satoruさん
まずお断りしておきますが、ガソリン = ナフサ だと理解して下さい。
ナフサは別名「粗製ガソリン」と呼ばれ、これを精製してガソリンにしたり
特定の成分を取り出したり分解してエチレンやプロピレンなどを作って
プラスチックなど化学製品の合成原料とします。
ご質問に戻りますが、ガソリンの代わりになる代替燃料については例えば
バイオエタノールのようにいろいろと実用化されているものもありますけど
プラスチック原料代替についてはまだまだこれといった決定的なものはない
というのが現状ですね。
で、ご懸念の問題ですけど、現状として原油をまず精留という初段階の精製で
LPG、ナフサ、灯油、軽油、残油(重油+アスファルト分)に分けます。
このうち灯油まではかなり需要が高い(灯油に当たる部分はジェット燃料の
原料としても精製して使われます)のですが、重油類(残油からさらに精製して
作られるもの)そのものは単純な需要としては余る傾向があります。
そこで需要としては余る重油などを触媒とともに熱分解して、沸点の低い
低分子の LPGやナフサなどの成分に相当するものを作る加工をしています。
これをクラッキングというのですが、こうして余剰の出そうなものからは
需要の高い成分をできるだけ作って対応しています。
というわけで、脱炭素社会の進行と関係なく余った成分を廃棄したり地中に
戻すようなことはしていませんし、今後もしないでしょう。
例えば代替燃料の普及でガソリンとしての用途、つまりナフサの需要がゴッソリ
減ったら、極論すればクラッキングの量を減らすだけだと思います。
クラッキングの原料は重油だけというのではなく、軽油とかの場合もあります。
できるだけムダが出ないように使い回しているのですよ。