まず最初に重要な前提を明確にします。
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1. この質問についての前提整理(事実)
あなたが述べている事実は、以下のとおりです。
• 痛みは左側に限局
• 症状の内訳
• 腰痛:ほぼ常に存在
• 卵巣周辺の痛み:便意時のみ
• 肛門痛:便意時のみ
• 発作的
• 波のように強くなる
• 最も強い痛みは数秒(約5秒)で消失
• 強い時は動けないほど
• 生理痛はほぼない
これらは重要な鑑別材料になります。
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2. まず明確にしておくべきこと(結論を急がないために)
ここで断定はできません
現時点の情報だけで
「この病気です」
と確定診断することは不可能です。
理由:
• 同じ症状が複数の疾患で起こり得る
• 画像検査・内診・血液検査が不可欠な疾患が含まれる
従って以下は
「医学的に考えられる可能性のある疾患候補」
を、事実と推測を分けて説明します。
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3. 症状の組み合わせから考えられる主な疾患候補
① 子宮内膜症(特に直腸・仙骨靭帯周囲)
【可能性:高め】
根拠(事実ベース)
• 便意時の肛門・骨盤深部の鋭い痛み
• 卵巣周辺痛
• 片側性(左)
• 腰痛の持続
注意点
• 生理痛が軽い/ない場合でも起こります
• 月経時以外に痛むケースもあります
特に
直腸子宮窩・仙骨子宮靭帯の内膜症では
「排便時に肛門の奥が刺されるように痛む」
という訴えが非常に典型的です。
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② 卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞を含む)
【可能性:中】
根拠
• 片側の卵巣痛
• 腰痛
• 便意時に圧迫されて痛むことがある
ただし
• 肛門の発作的激痛(数秒)は説明しにくい
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③ 肛門挙筋症候群(Levator ani syndrome)
【可能性:中〜高】
根拠
• 発作的
• 数秒〜数分で消える
• 強烈な肛門痛
• 排便刺激で誘発
特徴
• 器質的異常が見つからないことも多い
• ストレス・骨盤筋緊張と関連
ただし
• 卵巣痛や腰痛を完全には説明できない
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④ 坐骨神経・骨盤神経の関連痛
【可能性:中】
根拠
• 左側限定
• 腰痛が持続
• 排便時に神経が刺激され痛む
ただし
• 婦人科疾患との合併の可能性が高い
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⑤ 消化管疾患(直腸・S状結腸)
【可能性:低〜中】
• 直腸炎
• 過敏性腸症候群(IBS)
ただし
数秒で消える激烈な肛門痛は非典型
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4. 可能性が低いもの(現時点)
• 痔核・裂肛
→ 排便時の痛みは持続しやすく、数秒で消えにくい
• 単純な便秘
→ 卵巣痛・腰痛の説明が弱い
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5. 現時点での最も整合性の高い仮説(推測)
「子宮内膜症(特に直腸・仙骨靭帯周囲)+肛門挙筋の過緊張」
これは
• 左側限定
• 腰痛の慢性化
• 排便時の肛門・骨盤痛
を一つの病態として説明可能です。
※これは診断ではなく仮説です。
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6. 必須の受診先と検査(事実)
優先順位
1. 婦人科(必須)
• 経腟エコー
• 必要ならMRI
2. 症状次第で
• 消化器内科
• ペインクリニック
特に伝えるべきキーワード
• 「排便時に肛門の奥が数秒間、動けないほど痛む」
• 「左側のみ」
• 「腰痛が常にある」
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7. 情報不足で判断できない点(重要)
以下が不明です。分かれば鑑別精度が上がります。
• 年齢
• 月経周期との関連(排卵期に強い?)
• 排便の性状(便秘・下痢)
• 性交痛の有無
• 妊娠・出産歴
• 痛みが始まった時期
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8. 最終結論(限定付き)
• この情報だけで病名は確定できません
• しかし
婦人科疾患(特に子宮内膜症)を最優先で除外すべき症状です
• 放置すべき症状ではありません
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必要であれば、
• 受診時に使える説明文(医師向け)
• 内膜症かどうかを見極める質問リスト
• 緊急性の判断基準
も整理できます。
まずは、不明点について教えてください。