現在のゴールド価格ですが、(18時30分時点)
上海現物価格 $4,446(100%現物)
ロンドンSPOT価格 $4,366(99%ペーパー)
NY先物価格 $4,372(99%ペーパー)
これを見て何が起きているか理解できますか?笑
ロンドン(LBMA)もNY(CME)も、現物決済されている取引の割合は、全取引の約1%ほどです。
つまりそのほとんどは、ペーパーゴールド(未割当ゴールド)の取引です。
上海の金価格は前日に比べて、たった37ドルしか下落しませんでしたが、
ロンドンのLBMA価格は、前日に比べて170ドル以上も下落しています。
つまり、西側のペーパー市場と上海の現物市場では、金価格が約80ドルほど乖離しているということです。
NY先物市場を運営しているCMEは、この薄商いを狙って証拠金引き上げを行いました。
そのため、投機筋の狙い通り、価格が大幅下落したというわけです。
今後、NYとロンドンが金現物を安定供給できるなら、中国筋が裁定取引を行いますので
この価格差は縮小していくはずです。
現物の需給はひっ迫しているので、現物価格は下がりようがありません。
さらに、新決済通貨の採用に伴って、需要は急拡大していくと予想されます。
(詳細は以下のリンク)
yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13322995553?__ysp=6YeR5oqV6LOH">https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13322995553?__ysp=6YeR5oqV6LOH
しかし、西側市場で現物が調達されずに、次々と現金決済されるようになった場合、
この価格差の乖離は広がっていく可能性はあります。
つまり、西側のペーパー価格と上海の現物価格の乖離によって、LBMAやCMEの金価格が現物価格に比べて下落していく事もあり得ます。
現在、NY先物市場で現引きしても、余計にプレミアムを支払わなければ現物を手に入れられないそうです。
つまり、我々が目にしている「金価格」というのは、「ペーパー価格」であり、
現物価格はそれにプレミアムが上乗せされているということです。
その結果、ペーパーゴールドで金を調達しているETFなどは、現物価格に比べて、大きく下落していく未来は考えられるということです。
(参考までに)
ペーパーゴールドとは未割当ゴールド(Unallocated Gold)の事です。
未割当ゴールドとは・・・
ゴールドの世界的権威であるジム・リカーズの著書である
New Case For Gold のP138の記述から抜粋します。
(P.138から抜粋)
BISは自身がFRBからリースしている金をLBMA会員の商業銀行にリースすることができる。
すると商業銀行は一定量の実物の金に対して権原を持つ。
そして、その10倍の金を未割当てベースで市場に売るわけだ。このように、そこにはレバレッジが働いている。
銀行は売りたいだけ金を売ることができ、しかも実物の金はまったく持つ必要がない。
(抜粋終わり)
ちなみに全ての未割当ゴールドは、BIS(国際決済銀行)によって管理されています。