火力発電が化石燃料から熱エネルギーを取り出しているのと同様に、原子力発電も基本的には核エネルギーを熱エネルギーに変換して取り出しています。そして最終的に水を熱して水蒸気にして、その運動エネルギーを利用してタービンという巨大な発電機を動かしています。要するにお湯の沸かし方が、火力発電と原子力発電では違うということです。
ではこの2つの発電方式で違う点として発生するものについて説明すると、まず火力発電では物を燃やすのでエネルギーの変換過程で二酸化炭素などを排出します。これは基本的に大気中に放出されています。
一方原子力発電では、そもそも原子炉内で燃料となる核物質からも放射線は発生し、また核エネルギーを熱エネルギーに変換する核反応の際にも放射線を発生しています。ただし、これらは原子炉内から外に出さないよう厳重に隔壁で覆われています。
ということで、基本的に原子力発電は外部に直接的に環境に影響を与えるような物質は放出しません。ですから原子力発電と海は本来関係ありません。
しかし、福島第二原発では事故で周辺の地下水を汚染したために、その地下水を収集・保管・浄化する必要がありました。そしてその処理水を海洋放出しているということであって、通常の稼働をしていた原子力発電所からはこのような種類の海洋放出はしません。