ニッケル、パラジウム、白金はすべてトランジション金属ですが、配置図の位置が異なります。ニッケルは10族(旧記号では8族)に属し、パラジウムと白金は4族(旧記号では6族)に属しています。このため、電子の構成や基本的な性質は異なります。
1. 電子構成と性質:
- ニッケルの電子構成は [Ar] 4s2 3d8 です。
- パラジウムの電子構成は [Kr] 4d8 5s2 です。
- 白金の電子構成は [Xe] 4f14 5d9 6s1 です。
これらは最外郭電子数が異なるため、純粋に電子数による性質の類似性はありますが、内部電子層の影響も大きいです。したがって、全体的な化学的・物理的性質は異なります。
2. 合金の作成:
- ニッケルは他の多くの金属と合金を形成する能力があります。特に不銹鋼では鉄と組み合わせることが多いです。
- パラジウムや白金は特殊な性質(耐食性や高価値)のために使用されますが、これらは通常より高い価格と異なる性質をもつため、ニッケルと合金化することはあまり見られません。
3. 11族について:
- 11族には銅、銀、金が含まれますが、これらは1s2 d10の電子構成を持ち、共通の特性(導電性、延展性など)があります。
- ニッケルは11族には含まれていませんので、これらの特性に完全に従って処理されるわけではありません。
4. 準貴金属の扱い:
- 準貴金属はその名の通り価値のある金属ですが、その定義は広く解釈されることがあります。通常、白金、パラジウム、ルテニウムなどが準貴金属として扱われます。
- ニッケルは比較的価値の低い金属であるため、準貴金属とは扱われません。
したがって、ニッケルは11族の銅のような扱いはされませんし、準貴金属扱いでもありません。各金属は独自の特性を持ち、その特性に応じて異なる用途や加工方法が存在します。