イ 現在推量の助動詞の【らむ】の終止形。
理由:
「あはれ、この月は見る【らむ】かし」の文において、「らむ」は現在推量の助動詞として使われています。この「らむ」は「見る」という動詞に接続し、「(誰かが)見ているだろう」という現在の状況を推量する意味を表しています。
原因推量の「らむ」であれば「なぜ~だろうか」という意味合いになりますが、この文脈では「なぜ見るのだろうか」という疑問・原因を問う意味ではなく、単に「見ているだろう」という推定を表現しています。また、文末の「かし」は詠嘆の終助詞で、話者の感慨を表しており、全体として「ああ、この月は(誰かが)見ているだろうよ」という意味になります。