1人殺害であること、同情の声もあり減刑を求める署名が一定数集まっていること、他事件と比較して遺族感情が強烈ではないこと(昭恵夫人は昨年3月に岡山刑務所で講演し罪を憎んで人を憎まず旨の発言をしている)から、求刑が死刑ではなく無期懲役にとどまったのは妥当でしょう。
なお、命の重さは一般人でも元総理大臣でも同じですが、①「選挙期間中に演説者を公衆の面前で銃殺」したという点は、よくある普通の1人殺人事件と比べてかなり犯情が重いですし、②恵まれない環境にあったとはいえ「母親や教会の幹部ではなく安倍元首相を殺害した」という点で論理の飛躍もあり、③「同種事案である2007年の長崎市長銃殺事件(無期懲役確定)との量刑の均衡」も考えれば、判決で有期刑になる可能性は低いと思われます。
ちなみに、一般的に『無関係な人間を銃殺』した場合、かなり量刑が重くなる傾向があり、たとえば上記長崎市長事件の他に、2007年に佐賀県の病院で暴力団員入院中の患者を人違いで銃殺した事件、2003年に静岡県で暴力団員が自身が起こした交通事故の相手方を口論の末銃殺した事件、2001年に暴力団員が韓国人留学生を人違いで銃殺した事件ではいずれも無期懲役が確定しています(うち1件は死刑求刑)。
無期懲役情報館
https://www.mukicyoueki.jp/
犯罪の世界を漂う
https://hyouhakudanna.bufsiz.jp/climb.html
有期刑仮釈放者の在所期間
https://qr.paps.jp/SveMG