ペキニーズで「横になると咳が出て、起きているときはほぼ無症状」という体位依存性は、まず気道(特に中枢気道)由来に重みを置いて考えます。
短頭種では気道がもともと狭く、臥位になることで軟部組織や分泌物の影響を受けやすく、気管虚脱や気道内分泌物の貯留が咳を誘発しやすくなります。
心臓由来の場合は、安静時や夜間に咳が出ることはありますが、単純な体位変化だけで明確に誘発されるパターンはやや非典型です。
咽頭・軟口蓋の問題も関与する可能性はありますが、主にいびき様呼吸や吸気性努力が目立つことが多く、咳主体であれば優先度は一段下がります。
このような体位依存性の咳は、まず気道(特に動的に虚脱しやすい部位)を第一に評価するのが実務的です。